【公務員からの転職】苦痛でした。公務員特有のムラ社会と人間関係について語る

皆さんこんにちは。

今回は公務員特有の「ムラ社会」について解説します。公務員時代(税務職員)のデスクワークや、簡単な税務調査自体は仕事としてはかなり楽たったため、入庁して数年は定年退職を迎えるまで働くんだろうなぁとなんとなく考えておりました。しかしながら公務員特有のムラ社会はかなり苦痛であり自分には合わないと思い、結果的に辞職に至りました。筆者と同じ思いを抱いている現役公務員の方々、そしてこれから公務員を目指す皆さんの参考になればと思います。それではいってみましょう。

今回の記事でわかること

現役公務員の方、公務員を目指すしている方へ公務員特有の「ムラ社会」の闇を語ります。

貝殻

初めまして!筆者は
・8年間国税専門官として税務署勤務。
・新卒で地方の国税局採用でした。
・国税辞職後は外資系の会社で働いています。

目次

公務員特有の「ムラ社会」とは

公務員は終身雇用、年功序列、税務署勤務の場合一定の範囲内の税務署をローテーションして行く人はたまに国税局に行くといった感じの人事異動です。国家公務員であるため男性であれば県をまたぐ転勤や、単身赴任もありますがヒラであればそこまで広範囲を異動するということ少ない傾向にあります。国税職員の転勤についてはこのあたりの記事も参考にしてください。

そんなに広範囲を異動しないってことは職員にとっていい条件では?

と思うかもしれません。確かに転居を伴わない異動であれば煩わしい引っ越し作業に追われることはありませんし、民借でアパートを借りるなんてことをすれば確実に赤字です。別に住みたくて住むわけでもない新天地に行くというのはなかなか億劫です。なのでヒラのMJで一定の税務署をローテーションするというのは煩わしい引っ越しを避けられる、単身赴任の機会があっても限られるという点ではいいと思います。

その代わりに(?)悩まされるのが公務員特有の「ムラ社会」です。

公務員内部の人間関係を例えると「ド田舎の小中学校」です。

田舎の小中学校は義務教育の9年間ずーっとメンバーが変わりません。たまに転校で出たり入ったりしてメンバーが変わる年はありますが、そういう機会を除くとあとは同じメンバーです。何年も一緒にいると信頼関係どころか知られたくないことまでお互い知ってしまいます。〇〇くんの家はどこで親の職業は××で、兄弟は△△高校に進学して~なんて個人情報は全部筒抜けです。

貝殻

これは私の実体験です(ド田舎出身)

田舎生活は大変だなぁと思いました?公務員も実は大して変わりません。

公務員特有の「ムラ社会」とは続き

公務員の場合上記で書いたとおり入庁して30年間同期とはずーっと同じメンバーです。また同期以外にも他の期別のおっちゃんおばちゃん後輩とも辞めない限りは同じメンバーです。そしてたまーに社会人採用枠で30代や40代のおっちゃんが入ってきます。どうですか?「ド田舎の小中学校」とあまり変わらないと思いませんか?

メリット

基本的にムラ社会なのでみんな知り合いです。初めて異動で来る人がいてもだいたい共通の知り合いが1人か2人はいますので、その共通の知り合いの話でだいたい会話はスタートします。

A「Bさんは〇〇署から来たんですか。C統括はお元気ですか」

B「C統括は今年栄転して局に行ったんですよ~、また単身赴任で大変ですね」

みたいな感じです。

デメリット

色々筒抜けです。例えば〇〇実査官は今は局で偉そうにしているが、入ったころは確定申告会場であたふたしていて使い物にならなかったとか、〇〇課長は若いころは税務調査ができないがゴマすりが得意で課長になったとかそんな知られたくないような話ばかりが尾ひれをついて回ってきます。

若いころの失敗とかを何年たっても話題にしてくる人とかね。

例えば上記の記事で新聞沙汰になってしまった20代の事務官男性。彼は実名報道されてはいませんが、当然部内ではどこの署の誰なんてのは知れ渡っています。例えば彼が異動して新しい署に赴任になったら周りの人は「あ、例の人か~」なんて奇異の目で見られるわけです。

こういった、人の知られたくない過去というのは飲み会の話題でよく出ますので公務員、特に国税に入る人は覚悟してはいってくださいね。

プライベートと仕事を分けるという考えがあまりないような

これは公務員全般かどうか知りませんが国税の場合、不祥事を未然に防ぐという観点から管理職面談で根掘り葉掘り色々聞いてきます。

  • 結婚予定はあるか
  • 家の購入予定はあるか
  • 趣味にどの程度散財しているか
  • 家族への送金の有無
  • 借金はあるか
  • 株FX不動産のような投資をしているか
  • ギャンブルはするか

そして肝心のどこの部署に行って、どういうキャリアを経てみたいな将来願望についてはあまりきかれません。まぁ聞かれたところで希望が叶うわけでもないでしょうからね・・・。

国税の場合、職員同士に何でも打ち明けるというのが正しい風潮というのがあり、とにかく飲み会の場でも色々聞いてきます。

職員による不祥事の続発。「一体、何が起こっているのか。共通する背景はあるのか」。国税当局の幹部に尋ねた。ある幹部は「今のところは見当たらないが、非常に危機感を持っている」と語った。複数の現場職員にも聞いたところ「直接の原因は分からない」とした上で「人間関係の希薄化」を遠因として指摘する意見があった。

国税当局は良くも悪くも体育会系の組織だといわれる。飲み会も多く、そうした中で「小さな過ちの芽が摘まれ、大ごとになる前に是正されてきたことも。上司からは職場だけでは分からない問題が見える場でもあった」(現場幹部)。両事件で逮捕された職員は飲み会などにはあまり参加しないタイプだったという

https://www.komei.or.jp/km/gyota/2021/02/10/aa-3/

結局ムラ社会の延長線上に過度な飲み会賛美があると思っています。

人間関係が苦痛で病む人はそれなりにいる

そしてこのムラ社会システムの欠点はパワハラ大好きマンが残り続け、自己主張が得意でない人は病むor職場を去る傾向にあります。

繰り返しになりますが、公務員は終身雇用と言えば聞こえはいいですが同じ人が退職を迎えるまで同じ署になったり、また同じ部署になったりします。風通しがいい職場というのハッキリ言って嘘で、職場の〇〇さんが苦手ですといったところで

「1年たてば異動できるかもしれないから我慢しろ」

といってまともに相手をしないのが現状です。しかもこういう人に限って厚顔無恥というか定年退職まで居座る傾向にあります。

多分このヤバい職員ランキングにランクインしている人は全員定年まで残るんだろうなぁという顔をしています。年齢的に転職も無理でしょうからね。

本当に終身雇用はいいことなのか

私の場合学生時代から、公務員のメリットにしか目を向けていませんでした。給料そこそこでクビにならない、生涯安泰でハッピーライフなんて本当にそう思っていました。しかしながらいざ公務員になってみると、上記のような超閉鎖社会&異動の希望はかなわないどころかパワハラまみれのハズレ部署へ左遷と踏んだり蹴ったりのような最後でした。

そして今は終身雇用とは真逆の外資系企業で働いていますが、ストレスは10分の1以下になりました。(もちろん数値化なんてできませんが笑)

公務員になりたいという人は止めはしませんが、こういう終身雇用の負の側面についても入る前に認識したほうが良いのではないかとも思います。

まとめ 公務員特有のムラ社会と人間関係について

以上のように公務員は気軽に外部から人材を受け入れない閉鎖的な環境故に、独特の昭和のようなムラ社会が今なお続いております。人間関係を構築するのが苦手な人は公務員を目指すより人材の流動が激しい会社のほうが実はあっているかもしれません。少なくとも私は今は人間関係で悩まされることはなくなりました。皆さんの職場選びの参考になれば幸いです。今回もお読みいただきありがとうございました。

貝殻

私は公務員から脱出して現在外資系企業で働いています。
公務員からの脱出プランはこちらの記事とnoteを参考にしてください。

公務員から外資系企業へ転職 その具体的な道のり|貝殻|note

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