皆さんこんにちは!
今回の記事では元国税職員だった筆者から、こんな人は国税の職場に向かないだろうなぁと僭越ながら診断させてもらいます。
これから国税の職場に入る予定の人や、入ってみたいと思う方は参考にしてください。
では行きましょう。
初めまして!筆者は
・8年間国税専門官として税務署勤務。
・新卒で地方の国税局採用でした。
・国税辞職後は外資系の会社で働いています。
・業界大手!幅広い求人&実績豊富なアドバイザーが魅力のリクルートエージェント
・各職種に精通したコンサルタントがあなたをしっかりサポートSpring転職エージェント
・外資系企業も含めた幅広い求人&専任のキャリアコンサルタントがしっかりサポートマイナビエージェント
・管理部門&バックオフィス系求人に特化した転職エージェントはMS-Japan
・未経験からITエンジニアに挑戦ネクストキャリア
正義感が強すぎる人
正義感が強すぎる人は国税の職場には向いていません。税務調査は不正をしてそうな者を選定するわけではありません。単に件数ノルマです。逃げ回っている者がいても統括によっては「あっそ。じゃあ別な事案にして」というような人もいます。逃げ回っている者は何かしらの後ろめたい理由があるから逃げ回っているわけであって着手すれば増差(増差所得、調査によって増えた所得)が出そうなものですが、そういう納税者はたいていクレーマー気質なので乗り気で調査はしません。
また、税務調査というのは脱税を調べるわけではありません。個人事業者へ対しての税務調査は「売り上げの計上が~という理由によりされていなかった」「認識の違いで経費計上できないものをしていた」だいたいこの辺が落としどころになります。
飲み会が苦手な人
国税の職場=飲み会です。2020年以降はコロナで縮小傾向ですが、それでも飲み会を開きたいという層はいます。
居酒屋で5回送別会、国税庁職員14人参加し7人感染…「2人以下90分以内」守らず : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)
国税庁で働いている人でさえこの程度の倫理観です。
筆者は飲み会嫌いでした。安月給で一回4,000円~5,000円の出費は非常に痛いです。また飲み会の話題が統括や上席のような方と行くと大抵「俺が若いころは~の事案で」という武勇伝が多いです。お金を払って苦痛を味わいに行くという・・・。
若手職員同士でも正直大しておもしろくない集まりでした。特に風俗の話しかしない30前後の先輩がいましたがこの人のせいで若手の飲み会にはいかなくなりました。
今は縮小傾向なのですが、「顔合わせ」「忘年会」「確定申告打ち上げ」「分散会」この辺はあるかと思うので飲み会苦手な人は頑張ってください。
また出世コースに乗りたい人は飲み会があれば一統括に顔を売っておくといいと思います。積極的にお酒を注ぎに行きましょう。
逆にお酒好きな人は天職だと思います。酒税部門もあってお酒のメーカーに酒税調査もできます。
実際の飲み会の雰囲気はこちらの記事も参考にしてください。
職員による不祥事の続発。「一体、何が起こっているのか。共通する背景はあるのか」。国税当局の幹部に尋ねた。ある幹部は「今のところは見当たらないが、非常に危機感を持っている」と語った。複数の現場職員にも聞いたところ「直接の原因は分からない」とした上で「人間関係の希薄化」を遠因として指摘する意見があった。
国税当局は良くも悪くも体育会系の組織だといわれる。飲み会も多く、そうした中で「小さな過ちの芽が摘まれ、大ごとになる前に是正されてきたことも。上司からは職場だけでは分からない問題が見える場でもあった」(現場幹部)。両事件で逮捕された職員は飲み会などにはあまり参加しないタイプだったという。
相次ぐ国税職員の不祥事について 5208 : ブログ : 安全・安心の横浜へ 「何を言ったかでなく、何をやったか!」 (komei.or.jp)
新聞記事からの抜粋です。広報や人事からの正式なコメントではないにしてもこんな考えを持つ人が現場の幹部を務めているみたいです。
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・未経験からITエンジニアに挑戦ネクストキャリア
お金が欲しい人
お金が欲しい人は国税というより公務員が向きません。「国税って税務職俸給だから他の公務員に比べて1割給料高いんやろ?ええやん」と言ってもそもそも公務員の給料が安いです。30歳で手取り22万って高給でしょうか?
筆者の実際の給料と退職金はこちらの記事で公開しているのであわせてご覧ください。
また国税職員は個人の確定申告書や源泉徴収票を見ることができるので他の職種や同世代がどの程度の収入あるのか見ることができます。確定申告会場では給与以外の収入の申告義務あるか、どういったものが経費計上できるかといった相談を受けます。お金に関する誘惑は多いほうだと思います。特に若手はお金がないので安易に不祥事に手を染めてしまう人もいます。
税務調査でも同様です。筆者は大学出て公務員というザ・普通な人生でした。しかしながら調査先の人たちは紆余曲折を経て税務調査に入られるくらいの稼ぎを申告している人たちです。しかも嫌な同僚や上司がいない個人事業者です。だんだんそういった人たちの生活に魅力を感じてしまいます。
副業も原則禁止ですが一部は容認されています。筆者の場合株投資をしていました。本当は休日とか空いた時間になにかしらに取り組んでもっとお金稼ぎしたかったんですけどね・・・。
筆者の今の給料はこちらの記事をどうぞ。
努力が認められたい人
国税というか公務員は年功序列で差がつくのは研修や、一統括からの評価です。これを逃すともう終わりです。税務署勤務の末端は努力してもしなくても給料は変わりません。不満があれば資格を取って脱出したほうがいいです。そもそも一統括からの評価は努力というよりも仲良しかどうか、忠実であるかどうかが基準です。飲み会に毎回ついていくほどのコミュ力を身に着けるというのも努力と言えば努力なのかもしれませんが・・・。
あとはあからさまに人事異動は女性が優遇されています。これは国税という職業が女性に人気がなくそのイメージを覆すべく積極的に女性幹部を登用したいためです。そういう努力でどうにもならない部分で評価や異動が決まっていくのを見ると、仕事をするうえでモチベーションを保ちづらくなります。ちなみに筆者の今の勤務先ではそういった差別はありませんので非常に満足しています。
番外編 性格がいい人は絶対に向かない
これはなんとなくわかるでしょう。国税は性格いい人は向きません。泥臭い仕事だし、感謝もされません。仕事自体は慣れればそんなに難しくはないですが、慣れたころには国税に洗脳されたような性格になっているかと思います。
まとめ 向かない人4選+1選
以上が国税で働くのをやめておいたほうがいい人4選です。
自分は全部当てはまりました。結果的に辞めました。
皆さんの職場選びの参考になればと思います。
私はこの国税から脱出して現在外資系企業で働いています。
公務員からの脱出プランはこちらの記事とnoteを参考にしてください。
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