皆さんこんにちは!
筆者は新卒で国税に入ったため、現時点で社会人としての経験は国税の職場しかありません。
追記 その後外資系の会社に転職しました。
そんな自分から国税に入るにあたって事前に「覚悟」しておいたほうがいいことを記したいと思います。
それではいってみましょう
初めまして!筆者は
・8年間国税専門官として税務署勤務。
・新卒で地方の国税局採用でした。
・国税辞職後は外資系の会社で働いています。
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1 努力してもしなくても給料は変わりません
国税は役職や残業の有無くらいでしか給料に差はつきません。そして役職がつくのは採用されてから15年くらいです。「バリバリ仕事してやるぜー」みたいな熱意を持っても、言われたことを最低限こなす人も給料は一緒です。熱意を持ったまま年を重ねていく人は一部の職員を除いて皆無です。そういった背景もあって働かないおじさん問題は根強いです。
どれくらい働かないかはこちらの記事をご覧ください。
働かないおじさん、おばさんたちは自分の長年やってきた職務の領域を守りたがる傾向にあります。新しい仕事をあまり覚えたがらないんですよね。そういった意味ではまだ新人事務官のほうが勉強熱心だったりします。
2 人事異動の希望が叶うのは一握りです
国税専門官のパンフレットや各国税局のホームページの採用案内の宣伝を見たことある方いますか?
彼らは(恐らく)異動の希望が叶っている側の立場の者です。みんな目がきらきらしています。その一方で筆者のように異動の希望が全く叶わない者というものも存在します。参考までに筆者は大規模署(管理1年個人3年)→職員20人の田舎署(個人2年間)→大規模署(開発2年)です。
田舎の個人課税は希望出していませんし(多分出す人はそこの管内出身の人くらいだと思います)、開発調査も希望出していません。多分開発は管理職含めて8割くらいは希望出してない人たちの集まりだったと思います。(寄せ集めの調査部隊)何かスキルが身につくかと思ったらエクセルのコピペやカットが早くなりました。VLOOKUPはたまに使いました。自分の8年間はこんな感じです。
筆者のように脈絡のない異動を命じられる者というのは他にも一定数います。そういった状況でも心が折れることなく希望を信じて出し続けましょう。もしくはやりたい仕事なんかないぜ、アフター5をゆっくり過ごすんだぜと切り替えることも大事です。適当に働いてても給料はしっかり出ます。
また国税専門官として採用されたものの自身の希望している局に入れなかった者というのもいます。そういった人々は「結婚」しない限りは局間移動はほぼ無理です。他局異動をあきらめてその地に永住するという人もいます。
結婚による他局の移動についてはこちらの記事でも解説していますので併せて参考にしてください。
3 大卒は少ないです
どのくらい少ないかはこちらの記事を参考にしてください。
高卒が多いだけならいいのですが、中には大卒に対して攻撃的な者もいます。
局の実査官が飲み会の場で、「高卒で職場入って学費大してかかってないのに、大卒と同じパフォーマンスで仕事しているのだからむしろ給料増やしてほしい」という発言を聞いたことがあります。局の実査官ということは将来の幹部候補です。こういった考えの人が将来上に立つことになるようです。
そんなに大卒と同じ給料が欲しいなら、大学の夜間学部行けば仕事と両立できるだろうに不満を口にするだけで何も行動しないという情けない職員もいるのが現状ですので、入る前に認識しておいたほうがいいかと思います。
私が高卒のおばさんにパワハラまがいの行為を受けていたのも大卒だからなのでしょうか。
4 仕事はつまらないし非効率です
なにかしようにも決裁決裁・・・。USBの持ち出しはこのファイル使って、カメラの持ち出しはこっちのファイルに記載して・・・。調査前は持ち出し許可でてんやわんやです。一概に民間企業は~と言うつもりはありませんが、今の筆者の働いている会社ではいちいちこんなのやっていません。
文書発送も~に関しては簡易書留、~に関しては特定記録と覚えることが多いです。国税に入る人覚えておくといいですよ。
国税組織では外部にメールを送信することはありません。
なので転職後に取引先にメールを送るときちょっとドキドキしました。
メールやファックスは納税者とのやり取りには使えません。インターネットに繋がっているパソコンはフロアに1台です。ファックスは県外出張のパック商品買う時だけです。これも決裁必須です。
8時半から17時までしか働かないのに決裁が間に何回も入ります。効率はよくないです。
開発調査は特に面白くなかったですね。ひたすら取引資料をデータに入力。しかも自分の入力した資料(情報)が活用されずに捨てられることもざらです。データ入力のバイト同然の仕事をわざわざオフィスに来てやってるんですよ。それが国税の現状です。
国税の職場説明会では、税務調査、滞納処分がメインの職務ですといった説明がなされています。それはもちろん本当です。しかしながら現場に出るよりも、署内での準備やら書類づくりやらそのための決裁やら後始末やらそういったことに時間をかけることのほうが圧倒的に多いです。
5 自営業者には職業名乗りづらい
場所とか相手にもよりますが堂々と
「税務職員です!」
と名乗れる機会は稀です。せいぜい親戚とか学生時代の知り合いくらいなものです。
「~のあたりにある役所の国家公務員です」となんとなくぼかしていました。身内以外には歓迎されない職業だということを覚えておいたほうがいいかと思います。
公務員というだけで条件反射的に嫌悪感を示す者が現にいますし、その中でも税金を国民から取る立場ですからね・・・。税務職員を好意的にとらえる人なんて身内以外いないと思います。
まとめ 入る前に国税で働くことをイメージする
業務説明会やパンフレットを見てもいいことしか書いてないのであまり参考になりません。
今はGoogleで「国税 辞めた」で検索すれば国税の職場を去った人が情報発信しておりますので、とにかく職場に入る前に情報収集をしたほうがいいと思います。
今回の記事も皆さんの参考になれば幸いです。
私はこの国税から脱出して現在外資系企業で働いています。
公務員からの脱出プランはこちらの記事とnoteを参考にしてください。
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