【国税】働かないおじさん問題!MJ(万年上席)の正体とは?

皆さんこんにちは。

公務員は仕事が遅いとか非効率とか批判される機会が多々あります。

仕事が遅い理由は仕組みの問題もありますが、「人」による問題も多々関係しています。

今回は国税に巣くう万年上席、通称MJ(エムジェイ)の正体を解説したいと思います。

それではいってみましょう。

今回の記事でわかること

国税の職場に多数存在するMJ(エムジェイ)についてわかります。

貝殻

初めまして!筆者は
・8年間国税専門官として税務署勤務。
・新卒で地方の国税局採用でした。
・国税辞職後は外資系の会社で働いています。

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目次

MJの定義とは

まずMJとはM(万年)J(上席)から構成された言葉です。

上席とは上席調査官or上席徴収官のことを指します。統括官が課長だとしたらその手前になるので課長補佐あたりになるんでしょうか。

国税では採用されて12年目あたりから「国税調査官」から「上席国税調査官」という肩書にランクアップします。

22houkyuhyou.pdf (jinji.go.jp)

税務職俸給です。上席はこの俸給表の4級、5級に該当します。

上席昇格後は緩やかに昇給していき、50歳くらいで昇給はストップします。

つまり50歳以降は新しく仕事を覚えようが、効率的にこなそうが給料は変わりません。

50歳以降のおじさんおばさんは自分がわかりきった仕事だけをこなし、新しい事務や面倒な事務は若手の職員に押し付ける傾向があります。調査もすぐ終わりそうな事案だけをピックアップしていきます。給料変わらないしね。

そして署内はそのMJの数がめちゃめちゃ多いです。

参考までに筆者は田舎の署の個人課税2年と開発調査2年間の計4年間はずっと部門の最若手と呼ばれ続けてきました。30歳で最若手です。署には若い人がいないんです・・・。最若手の役割は主に雑用です。コピー機のトナー交換やら、床の掃除機掛けとかさせられてました。年功序列バンザイですね。

上席にもMJとそれ以外がいる

一言で「上席調査官」と言っても上昇志向が強い上席とMJの2種類に別れます。前者の上席は上席を何年か経験後局に行って統括官として戻ってくるか、総括→連絡調整官を経て統括官になります。後者のMJは40前後で上席に昇格後一定の範囲の税務署をぐるぐるとローテーションします。MJと言っても健康体であれば単身赴任は必須です。家を建てても泣く泣く隣の県へ単身赴任せざるを得ない上席もいっぱいいます。

・・・なんというか国税にいて思ったのが、健康で単身赴任や転勤オッケーですという人材は単に組織にとって都合のいい駒のような気がします。

なぜMJという存在が生まれるのか

単純にモチベーションの問題だと思います。仕事を効率的にこなそうが、税法を覚えようが現場の士気をあげようが給料は増えません。公務員の評価は減点方式です。犯罪だの無断欠勤だのをやらかしたら評価は下がりますが、なにもしなければ評価は下がりません。なにもしないことが一つの最適解でもあります。ただ緩やかに定年までの時を待つだけです。

だったら出世を希望して統括官になればいいではないかという意見もありますがそんなに単純ではありません。統括官になると確かに給料は増えるし、他職員から「〇〇さん」ではなく「〇〇統括官」と肩書で呼ばれるので偉くなった感じになります。しかしながら、管理業務というつまらない仕事は増えるし、転勤の範囲や頻度は増えるし(管轄区域の端の県から端の県への異動も普通にあります)部下が何かやらかしたら休日返上で対応をしなくてはなりません。ちょっと給料が増えたからと言って正直これはコスパが悪いです。統括官になったと思ったら上席に自ら望んで降格する人もたまにいます。家族いる人は特に大変ですよ。2~3年おきに子供と一緒に転勤している統括官もおりましたが子供がかわいそうでしたね。

色々悩むよりは割り切って上席のほうが精神衛生上いいような気がします。

筆者が見てきた現場のMJ

筆者が実際に見てきたMJを下記に述べていきます。

・30分に一回タバコ休憩する定年間際のMJ

・タイピングができないMJおじいちゃん

この人は性格はめちゃめちゃいいです。愛嬌のあるおじいちゃんというか・・・。ただいかんせんタイピングが遅い。遅すぎる。統括官会議の資料作りの割り当てをされていましたが結局完成することができず残業していました。残業代稼ぎが目的だったのだろうか。

・独り言をひたすらぶつぶついっているMJメタボおじさん

またこの記事と重複していますが管理運営時代のMJです。管理運営にいる男性は調査ができない人が大半です。この人も外に出せないから管理運営くらいしか仕事ないんだろうなぁ・・・という感じの人でした。今は局事務センターがこういうのを引き取ってくれるみたいです。「管理運営とか事務センターって調査行かないのに税務職俸給で定時帰りやろ?ええやん!」って思う人へ、中は地雷臭がするような職員ばかりです。課税部門で一人で出張のほうが気楽でいいです。(開発は組調査がメインなので辞めときましょう)

(管理運営や事務センターは外に出たくないor外に出せない職員が多く集まる傾向があります)

ずーっと画面見ながら独り言行っていました。統括官の愚痴とかね。なんかの病気だったんでしょうか。

パワハラが生きがい!大卒は敵!なMJおばさん

この記事の1位です。ヤバい職員=MJだからしょうがないです。

とにかく人の上げ足取るのが得意なおばさんでしたね。相手が事務官だろうが調査官だろうが上席だろうが統括だろうが相手の上げ足取って怒鳴り散らす・・・。

なぜこういう存在が生まれるのか。国税は女性に有利な職場だからです。こんなに明らかに問題あるようなのでも人事異動は優遇されます。局勤務だったり家から通えるとこに優先的に配置になったりね。

openworksの口コミにいったいどういう教育を受けてきたのかと思う女性職員がいるという書き込みを拝見しましたが実際そういう人もいます。

現役の若手国税の方は試しにこういうの1冊買ってみてください。明らかに女性のがランクアップの機会に恵まれています。

補足 もちろんいい上席もいます

筆者が在籍していたころは部門は採用1年目~4年目までの事務官と40代以上の上席というパターンがメインでした。実際に私は4年目までは主に隣の上席から仕事を教わっていましたし調査の基礎を学びました。そして中には考えがしっかりしておりなぜこの人がいつまでも上席なんだろうという方もおります。ただそういった上席は一握りです。5年目以降はなかなかそういった尊敬できる者に出会える機会は少なくなってきました。

まとめ MJは要注意

MJは本当に「国税で活躍する!!」という熱意をそいできます。

みかけたらそっとあしらっておくか・・・。転職を視野にいれるのもありだと思います。

MJとの接触は出世していくと部下になることもあるのでどのみち避けることはありません。国税に定年までいたかったらあしらい方を学ぶしかありません。

また国税の職場の大半はこういった諸悪の根源ともいえるMJで構成されています。抜本的に職員のモチベーションを維持できるような新たな評価制度でもあればいいと思いますが、昭和時代から何一つかわっていない国税にそれを期待するのは無理でしょう。

貝殻

私はこの国税から脱出して現在外資系企業で働いています。
公務員からの脱出プランはこちらの記事とnoteを参考にしてください。

公務員から外資系企業へ転職 その具体的な道のり|貝殻|note

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