こんにちは
国税を目指している人なら一度は耳にするであろう
「国税は飲み会が多い」
今回の記事では国税の飲み会について詳しく知りたい方向けに、元国税専門官の筆者から国税の飲み会のリアルについて解説したいと思います。
国税の実際の飲み会の頻度、飲み会でどのようなことを話しているのか、そういったことを知りたい人は是非参考にしてください。
それではいってみましょう。
国税の飲み会の頻度、内容について解説します。
初めまして!筆者は
・8年間国税専門官として税務署勤務。
・新卒で地方の国税局採用でした。
・国税辞職後は外資系の会社で働いています。
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結論 事実です
まず国税は飲み会が多いです。(若手は給料安いのに)
まずほぼ強制参加の飲み会は下記のとおり
- 顔合わせ (7月)
- 忘年会 (12月)
- 新年会 (1月)
- 確定申告前 (1月)
- 確定申告中 (2月~3月)
- 確定申告後 (3月or4月)
- 分散会 (6月)
コロナ前は本当にこんな感じでした。
そのほか単発の飲み会になると
- 事案終了したから飲み会
- 局から幹部が来たから飲み会
- 都会の署から調査担当者来たから飲み会
- 〇〇さんの勤続~年を祝して飲み会
さらに幹部になると
・〇〇会(商工会やら、法人会やら、青色申告会やら・・・)との飲み会
とにかく飲み会が多すぎます。
幹部になるには・・・
私は国税で8年間勤務していましたが
飲み会が嫌いな署長、副署長は見たことがありません。
下戸な幹部はいました。ウーロン茶だけ頼んで軽くつまみ食べてあとはひたすら喋っていました。
(余計なお世話かもしれませんがこれって楽しいのか・・・?)
実際に私が5年目で直面した事例です。
都会の署から調査担当の特官が来ました。(多分55歳前後かな?)事前に電話かメールで「飲み会は無理に開かなくてもいいです」といった連絡を統括が受けていたみたいです。そこで統括はそれを文面通りに受け取り特に飲み会のセッティングをしていませんでした。それを聞いた署長が
「わざわざ中心署から僻地署に来てもらってるんだぞ!!飲み会を用意するのが礼儀だろう!!」
みたいにして署長室で怒っていました。
えぇ・・・理不尽すぎませんか?
実際の飲み会の雰囲気
仕事の武勇伝
どの調査官、たとえMJであっても重加算税を賦課した事案や、巨額の増差出した事案に関する思い出は一つや二つあります。顔ぶれが変わらないと一度聞いた話を二度三度聞くことになります。
運が良かっただけとは言ってはいけません。
説教
「貝殻お前この間の〇〇の事案なんであんな時間かかったんだよ、もうちっと効率的にできたやろ。そういうとこだぞお前」
申し訳ありませんでした。次の事案では注意します(早く帰りたい)
職員の噂話
「〇〇統括は独身だけど実はバツイチなんだよ~」
「〇〇さんと××さんは若い時付き合ってたんだよ~その後別れたけどね~」
「今はMJだけど〇〇さんは若い時研修成績だけはよかったんだよ~」
職員の個人情報は保護されません。
人事の話
〇〇総括は次の異動で局に行くらしいとかそんなんです。
下ネタやらパチスロやら
国税の人はこんな話題大好きです。(全員とは言ってませんよ)
飲み会の翌日は
飲み会の翌日は挨拶周りが必須です。「〇〇さん昨日はお疲れ様でした!」とかいってね。
若手飲みの場合、若手がぞろぞろ列になって各部門に「昨日はお疲れ様でした!」とか言って挨拶にまわります。働きアリみたいでかわいいですよ。それを各部門の統括官はこれが国税のあるべき姿だなみたいなご満悦の表情で見守ります。
私はちょっとこの昭和の雰囲気キツかったです・・・。
飲み会で得るものは・・・
出世に興味ある人は参加したほうがいいです。
なぜなら人事権を握っているのは一統括だったり、副署長だったりするからです。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
それ以外の人は行っても時間の無駄です。お金も失うし、時間も失うしその代わりストレスを得ます。翌日は体調不良のおまけつきです。
そんなのに時間割く暇あったら資格の勉強して転職準備するか、ジムでベンチプレスしてたほうがよっぽど有意義です。
考えてほしいのが飲み会が安いところで4,000円とします。さらにその後タクシー使う、ラーメン屋に行く、二次会に行くなどすれば軽く10,000円を超えます。手取り20万ない若手なら死活問題じゃないでしょうか・・・?
コロナ禍以降は
コロナのおかげで(?)飲み会は縮小傾向です。
「コロナ怖いので参加しません」といってとにかく参加を拒否していました。独身だと飲み会を拒否する言い訳が見つからないためラッキーでした。
なので現在はそこまで多くの公の飲み会というのはありません。個人的に少人数でこっそりやっているというのが主流でした。(隣の部門では忘年会強行したみたいですが・・・・)
署ではそんな状況でしたが庁は違うみたいです。
国税庁職員14人、都のルール破り飲酒会合 7人が感染 [新型コロナウイルス]:朝日新聞デジタル (asahi.com)
記事を見ると顔合わせ目的だったということです。顔合わせの飲み会は伝統(?)みたいなものですから断ち切れなかったのかもしれません。
無理に飲み会を強行して大暴れした副署長もいるみたいです。
女性税理士に「おまえ殺すぞ、支部から追放してやる」…税務署元副署長が背中たたく : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)
飲み会に行かない職員に対しての仕打ち
職員による不祥事の続発。「一体、何が起こっているのか。共通する背景はあるのか」。国税当局の幹部に尋ねた。ある幹部は「今のところは見当たらないが、非常に危機感を持っている」と語った。複数の現場職員にも聞いたところ「直接の原因は分からない」とした上で「人間関係の希薄化」を遠因として指摘する意見があった。
国税当局は良くも悪くも体育会系の組織だといわれる。飲み会も多く、そうした中で「小さな過ちの芽が摘まれ、大ごとになる前に是正されてきたことも。上司からは職場だけでは分からない問題が見える場でもあった」(現場幹部)。両事件で逮捕された職員は飲み会などにはあまり参加しないタイプだったという
https://www.komei.or.jp/km/gyota/2021/02/10/aa-3/
これは国税で持続化給付金の詐欺が起きた後の国税のコメントです。人事や広報からの正式なコメントではないものの現場の幹部はこのように考えているようです。飲み会の低下=職員の犯罪の増加という発想は流石に無理があるでしょう。
まとめ 国税と飲み会は切り離せない
国税に入るには飲み会はマストです。飲み会拒否は今後の異動に影響すると言っても過言ではありません。筆者が開発特官なんて閑職においやられたのはそれが原因かもしれません。
将来署長を目指す皆さんは是非頑張ってください。
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私はこの国税から脱出して現在外資系企業で働いています。
公務員からの脱出プランはこちらの記事とnoteを参考にしてください。
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