皆さんこんにちは。
筆者は国税を去ってもうすぐ1年くらいたつのですが、辞めた直後は無職だったので国税と他の職場の比較ができませんでした。
現在は外資系企業に転職したことから国税と現在の職場の比較ができます。そこで気づきました。国税は〇〇に関しては圧倒的にブラックです。
今回は国税の職場のブラックな部分とその原因について個人の見解を述べていきます。
それではいってみましょう。
国税のブラックの部分とその原因について解説してきたいと思います。
初めまして!筆者は
・8年間国税専門官として税務署勤務。
・新卒で地方の国税局採用でした。
・国税辞職後は外資系の会社で働いています。
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結論の前に・・・
結論の前に国税の仕事内容や待遇を見てみます。
まず税務署勤務の待遇についてはすでに解説していたので詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
まとめると
- 入りやすい(試験難易度が低い)
- 給料が他の公務員と比べるとちょっと高い
- 休暇は繁忙期(確定申告期)以外はとりやすい
- 退職金もしっかり出る
- 仕事は(慣れれば)楽
です。
これだけ聞くと中々ホワイトじゃないでしょうか?
しかしながらこの待遇でもそれなりに「辞職」を選ぶ人が一定数います。
いったいなぜなんでしょうか・・・!!
国税職員に関係する「人間」に関しては圧倒的にブラック
答えは国税職員に関係する人間、人、ヒトに関しては圧倒的にブラックです。
国税職員は常に敵に囲まれています。(個人の体感です)
調査の相手先
これに関してはいまさら言うまでもないですが、税金を取りに行きますといっている以上、なかなか心を開いてくれません。
詳しくはこの辺の記事をご覧ください。
反面調査先、資料提供依頼
国税の調査においては取引情報の補完のために調査対象者の取引先や銀行へ行ったり、あるいは資料の提供依頼のため地方の自治体へ行くこともあります。しかしながら向こうからすれば本来の業務以外の仕事にリソースを割く必要があるため税務職員の相手なんて面倒なだけです。仕方なく協力しているだけです。あからさまにそういう態度をとる方もいます。
確定申告会場や税務署の窓口に来る人たち
確定申告会場はほんとに色々な人たちが来ます。中にはクレーマーみたいな人も来ます・・・。そしてそういう人をうまーく対応できるスキルを身に着けないといけないです。
GoogleMapの税務署の口コミってたいてい☆1か☆2で中には理不尽な書き込みもありませんか?そういう人を相手にしないといけないってことです。
国税OB
国税OBは国税を辞めた後はだいたい税務行政批判側に回ります。お世話になった職場なのに辞めた瞬間敵に回るって薄情だななんて思っていましたが、私も国税を擁護する気はさらさらありません。
そして国税職員
一番厄介なのが同じ職場にいる国税職員です。
若手に面倒な仕事を押し付けるMJのおっちゃん、おばちゃんの皆さん
仕事のことを聞いてもまともに質問に回答しない普通科の先輩方
本科に行った人は勉強熱心でいい人も多いんですけどね
(調査の)復命をしても「ん~増差が出ないならまた現場に行ってくればいいんじゃないでしょうかね」と具体的な指示もだないまま現場に行けとしか言わない自称統括官殿。
増差が出ないと机をたたく、ごみ箱を蹴り飛ばす、大声で恫喝するが日常の署内。
だいたい事務年度ごとにこういう人たちが代わる代わる襲ってきます。
今の会社と比較して
国税勤務時代に副署長からなにかの機会に
国税職員は安定した地位とそこそこの給与、退職金で普通の職より恵まれている!だから多少嫌なことがあっても辞めてはいけないんだ!
みたいなことを言われたことがあります。
当時はこの話を聞いた時納得していましたが、辞めた今思うと「う~ん、本当にそうなんかなぁ。。。」という感じです。
筆者は新卒で国税の職場に入ったため、社会人生活=国税でした。そして国税の職場は居心地が悪く常に勤務時間中は我慢の連続でした。ただ給料も将来的には上がるし、公務員なんて世間体はいいしなんとなく働いていました。
しかしながら今回転職に成功して今の職場と国税を比較すると「働いている人の質」は残念ながら国税のほうが低いと言わざるを得ません。
入りやすい職場=質の悪い人が多い
いまさらですが、国税の職場は公務員試験の中ではかなり入りやすい、狙い目の試験です。
大学を出ていなくても入れる税務職員採用試験や、大学卒業程度(専門学校も可)でも入れる国税専門官試験、社会人経験だけあれば受験資格が得られる経験者採用試験など門戸が広いと言えば聞こえはいいですが職員の質より量を求めているのが現状です。
社会人経験者採用の試験内容は教養試験だけみたいですね。
採用がこんなに緩いので内部ではパワハラやら犯罪やらが絶えないような状況です。
上のほうはキャリアと一緒に霞が関で働いているような方々もいるんですけど署の現場レベルはまぁお察しです。
そしてこの状況を一向に改善しない職場の体質
そしてこの状況は私が職場に入った2014年から辞職した年に至るまで特に何も変わっていません。職場から去った人は我慢が足りない、いなくなったらまた新規で採用すればいいといった具合です。現に大きい署には部門に一人か二人くらいの割合で休職を選んでいる職員がいます。
国税の職場で「人」に悩んでいる職員は外部に目を向けてほしい
国税の職場で人との関わりに悩んでいる人は外部に目を向けるべきだと思います。これも一概には言えませんが意外に民間企業のほうが問題のあるスタッフに対しての警告や解雇なんかはスピーディです。特に外資系企業の場合は。
国税(公務員)の場合、事務手続きやらの煩雑さからあからさまに暴力を振るわれたみたいなことがない限りは次の人事異動まで待て、というしかないようです。
簿記や税法など今まで培ってきたような知識を活かしたいのであればそれが活かせる職場は国税以外にもありますし、若いのであれば思い切って未経験で新しい業界へチャレンジもできます。
そして国税の職場しか経験のない人にとっては「国税の職場」は普通と思うかもしれませんが、暴言やらパワハラ、そして結果としてそれなりに高い離職率を放置する職場は普通ではありません。明らかにおかしいです。
余談 ブラック企業の定義
厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。
「ブラック企業」ってどんな会社なの?|Q&A|確かめよう労働条件:労働条件に関する総合情報サイト|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
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①ノルマもあるし②パワハラも横行しているし③選別も行われているし結構該当しますね(個人の見解です)
まとめ 国税は人に関しては圧倒的にブラックです
以上が国税職員を取り囲む「人」です。国税は税金を取り立てる国の手先である以上、味方はいませんしそして本来助け合うべき立場であるはずの国税職員が一番の敵です。パンフレットや人事からはこういった情報は開示されませんから、国税に入る前に正しい情報を取得する、そしてすでに国税に入ってしまった人は我慢して続けるか、より自分に合った職場を目指すか正しく行動することが重要です。我慢して仕事を続ければ給料も上がっていくのでそれもまた正解だと思います。ただ、ブラックすぎてもう無理・・・と言う方は外部に目を向けてみましょう。
私はこの国税から脱出して現在外資系企業で働いています。
公務員からの脱出プランはこちらの記事とnoteを参考にしてください。
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