皆さんこんにちは。
国税専門官の仕事に興味を持っている方であれば一度は仕事内容について検索したと思います。
今回は8年間税務署勤務の筆者から実際の税務署の仕事内容について記載していきたいと思います。
国税専門官を目指している方は是非参考にしてください。
初めまして!筆者は
・8年間国税専門官として税務署勤務。
・新卒で地方の国税局採用でした。
・国税辞職後は外資系の会社で働いています。
・業界大手!幅広い求人&実績豊富なアドバイザーが魅力のリクルートエージェント
・各職種に精通したコンサルタントがあなたをしっかりサポートSpring転職エージェント
・外資系企業も含めた幅広い求人&専任のキャリアコンサルタントがしっかりサポートマイナビエージェント
・管理部門&バックオフィス系求人に特化した転職エージェントはMS-Japan
・未経験からITエンジニアに挑戦ネクストキャリア
転職サイト、エージェントはチャンスを広げるためにも最低でも3つは登録することをお勧めします。
署の労働時間について
結論から言うと長時間労働で苦しむことはありませんでした。
まず筆者の経歴を申し上げます。
1年目~4年目
地方都市で署員130人程度の署に最初に配属になりました。そこで管理運営部門を1年と個人課税部門を3年経験しました。
5年目~6年目
署員20人以下の僻地署勤務になりました。ここでも引き続き個人課税部門を2年。
7年目~8年目
また地方都市の中心署に配属になりました。ここで開発調査を2年経験し辞職しました。
管理運営部門は週によっては多少残業あり、また確定申告期も残業ありでした。それでも7時までと決まっていますし、長時間労働というわけではありませんでした。
個人課税の場合は確定申告期以外は残業はありませんでした。
開発調査にいたっては確定申告期ですら残業はありませんでした。労働時間だけで言ったら一番楽な部署でした。ただ泊りがけの出張が何回かあったので、そこは正直面倒でした。
いずれにしても税務署勤務であれば長時間労働で苦しむことはありません。(総務課以外は)開発調査時代は定時の鐘がなった5分後には署を出ていました。労働時間だけで言ったらホワイトですね♪
管理運営時代
管理運営は税務署の窓口です。最近は事務センター発足にともない縮小傾向になっています。交代で窓口の事務に従事したり、納税者から提出された届出書や申告書を確認の上、収受印を押したり、届出書をKSKシステムに入力したり、納税者の未納状況の確認のような事務をしておりました。
管理運営は基本的には出張がないので女性や外に行きたくない人が集まっていました。
まぁ外に出せないだろうなっていう人は多いですね。外見とか性格の問題で。
一日中職員やアルバイトと向かい合わせになっているので人間関係がハズレだとキツイです。この辺は完全に運です。
一日中独り言いってる変なおっちゃんもおったんよな。
ちなみにほぼほぼ税法関係ないような仕事内容で税務職俸給が加算されます。
個人課税
個人課税は調査シーズンと確定申告シーズンで大きく分かれます。
調査シーズン
税務調査の事案を統括官から渡されるか自身で選定して、調査に赴きます。基本的には電話でつながらない場合は郵送か直接行きます。
調査がある日は1日中調査で終わりますが、調査ない日は調査結果をまとめたり、取引情報(資料と呼んでます)を入力したり、あとはこまごまとした仕事片づけたり・・・。
税務調査は一人で出張なので気楽でいいです。
確定申告シーズン
確定申告シーズンは会場作成、税法の自己研修、アルバイト職員への研修を1月から準備します。
2月3月は確定申告会場にて納税者の対応、所得税、消費税の申告書の審査がメインで調査は基本的にはやりません。継続している事案は中断しています。
確定申告は繁忙期だから嫌という意見も多いですが、筆者の場合
- 時間がたつのが早いので仕事がすぐ終わる(ような錯覚になる)
- アルバイト女性でたまにかわいい子が来る
という理由から割と確定申告は好きでした。
アルバイトに来た女性と恋に発展する人もいるみたいです。
確定申告期は納税者からの文句をかなり聞くことになりますが、納税者より国税職員のほうがやっかいなのが多いので私はあまり気になりませんでした。
開発調査
開発調査には開発調査と資料情報調査の二つがあります。
開発調査
税務調査に同行して取引資料の収集に特化する部署です。税務調査での増差がメインではありません。情報収集がメインです。やっかいなのが対外的には「開発調査」と名乗っていないのでOB税理士くらいしか正体がわからない部署になっています。集めた資料はKSKに打ち込んだり、その取引資料と申告内容、申告していなければ地方自治体の課税状況と比較して税務調査の必要があるかどうかを検討します。
開発は組調査だから面倒でした。課税部門のが気楽です。
資料情報
資料情報担当と書いてアルバイトと読みます。(冗談です)資料情報担当は法定監査がメインの仕事です。法定監査についてはこちらの記事を参照してください。
大規模な銀行や証券会社に対しての監査なら効果も期待できますし、銀行はCRS(共通報告基準)といって非居住者の口座情報の提供の義務を履行しているかを確認しなくてはならないので必要な仕事だとは思います。
事案によっては銀行とか証券会社に臨場できます。(めっちゃ立派なビルやな・・・!!)
しかしながら、例えば従業員10人程度の会社に監査に行って社長の源泉徴収票や、土地の支払調書を取ってきたところでこれは何かの税務調査で使う資料なのか?と常々疑問でした。単に件数ノルマを満たすだけでこの仕事が国家の何に役に立つのか、そしてそれを誰も疑問に抱かない部門が非常に不思議でした。
これ誰かのためになってんの・・・?って仕事は国税で働いていると直面するんだよな。
そしてとってきた資料をエクセルに加工して入力する作業をアルバイト職員と一緒にやっていました。確かに仕事は楽です。アルバイトと同じ作業で給料をもらえて、かつボーナスももらえる・・・。非常に不思議な部署でした。多分削減してもいい部署だと思います。
まとめ 税務署の仕事は厳しくない
税務署の仕事について色々ネットで言われていますが、労働時間は正直短いほうだと思います。仕事が遅くてもクビにならないというメリットもあります。
しかしながら仕事はつまらない、スキルが身につかない、非効率、性格ねじ曲がった職員が多い、薄給といったのがデメリットです。上記の事実を気にしないという方は国税の職場に挑戦してみてもいいと思います。
今回もお読みいただきありがとうございました。
追記 民間の仕事と比べて
私は今現在外資系の企業で働いますが・・・。
断言しますが国税の仕事はつまらないし、スキルが身に付きません。国税時代はただ早く定時になるまでを待っているように仕事をしていますが、いまでは早く仕事を回していかないと家に帰れません。国税の仕事がつまらない、と思っている正常な感覚を持っている人は転職に活路を見出すことをお勧めします。
私はこの国税から脱出して現在外資系企業で働いています。
公務員からの脱出プランはこちらの記事とnoteを参考にしてください。
コメント